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【映画紹介】スプラッターホラーの金字塔「悪魔のいけにえ」

※一部にネタバレを含みますのでご注意ください!
※個人的な感想を多分に含む駄文であることをご承知おきください。

 

       悪魔のいけにえ 公開40周年記念版(字幕版)

 

作品名:悪魔のいけにえ(原題: The Texas Chain Saw Massacre)
製作年(製作国):1974年(米)
監督:トビー・フーバー
脚本:キム・ヘンケル、トビー・フーバー

 

もはや説明不要の名作ホラー映画ですね。何度も見ているのですが、久しぶりの視聴を機にメモしておきたいと思います。

 

目次

  1. あらすじ
  2. オススメ度
  3. 本作の特徴 ~人をモノとして扱う異常者達~

1.あらすじ

サリー、ジュリー、フランクリン、カーク、パムの5人組は、夏休みを利用してドライブ旅行に出かけ、その途中でヒッチハイクをしていた男を車に乗せる。しかし、男はナイフで自らを傷つけるといった行動を繰り返し、異常を感じた5人は男を車から追い出す。やがて一軒の洋館を見つけた5人は、その家に立ち寄るが……。(映画.comより

 

2.オススメ度

一般の方:★★☆☆☆

ホラー映画好きの方:★★★★★

 

3.本作の特徴 ~人をモノとして扱う異常者達~

人の皮のマスクをつけた殺人鬼、あっけなく殺される登場人物たち、食人嗜好、アメリカの田舎の恐怖など、本作の特徴はいくつも挙げられますが、私が本作で最も「怖い」と思うのは、レザ―フェイスたち食人一家が人間を「骨肉」として扱っていることです。

 

物語の舞台となるアメリカの田舎町では肉牛の飼育が盛んであるという設定で、牛の屠殺の話が幾度も出てきます(現在は電気が主流だが、昔はハンマーで頭がいを砕き、殺していた・・・という話など)。

 

明日から牛肉が食べられなくなるような話ですが、レザ―フェイス一家は、その牛の殺し方を人に対しても平然とやってのけます。ナイフとかみみっちいものは使わず、いかにも重そうなハンマーを相手を頭に一振り。まだ息がある人間も、家畜を吊るすようなぶっとい針に首から刺します。一切の躊躇なく、何度も繰り返してきたことのようにこれらの作業をしていくので、レザ―フェイスにとっては殺人とは人を殺す行為ではなく、家畜の屠殺のように「作業的」であることが伝わってきます。

 

人肉ソーセージや人骨のインテリアを作っていることからわかるように、彼らにとって人間は、生活に必要な消耗品です。レザ―フェイス一家は殺人鬼ですが、殺人そのものが目的ではなく、あくまで人の骨肉を得るために殺人を行っているに過ぎません。人をモノとして扱う異常者の行動に恐怖する映画、それが「悪魔のいけにえ」なのだと思います。