読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

norirog

漫画、映画、アニメなどについて語っていきます!

【感想】超自由人!トム・クルーズのジャック・リーチャーに憧れます。

※以下、映画のあらすじ、ネタバレを含みますのでご注意ください。

※個人的な感想を多分に含む駄文であることをご承知おきください。

                              アウトロー (字幕版)      

 トム・クルーズ主演のジャック・リーチャーシリーズの第2弾「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」が公開されたということで、未視聴の前作「アウトロー」から見てみました。正直、もうトム・クルーズ主演のアクション映画には飽き飽きしていて、全く期待せずに見たのですが、なかなかどうして、トム・クルーズの新たな境地が開拓されたようで、面白かったです。ただ、現在公開中の続編は個人的にはイマイチな内容でした。前作を面白いと感じたがゆえに、続編をつまらなく感じたように思うので、その当たりをつらつらと書いていきます。

~まずは前作「アウトロー」から~

解説

トム・クルーズが一匹狼の元軍人ジャック・リーチャーに扮し、難事件解決に挑む姿を描いたアクションサスペンス。英作家リー・チャイルドによるハードボイルド小説を、「ユージュアル・サスペクツ」のクリストファー・マッカリー監督・脚本で映画化した。米ペンシルバニア州ピッツバーグの郊外で、白昼に6発の銃弾が放たれ5人が射殺される事件が発生。元米軍スナイパーのジェームズ・バーが逮捕されるが、かつて米軍で秘密捜査官を務めていたリーチャーは事件の不審な点に気づき、真相をあぶりだしていく。ドイツの鬼才監督ベルナー・ヘルツォークが悪役で出演している。

アウトロー : 作品情報 - 映画.com

『アウトロー』予告編

 

評価

★★★★☆

良いところ

 

この映画は、トム・クルーズ演じる元軍人のジャック・リーチャーと、殺人事件の真犯人との攻防を描いたサスペンス映画です。特徴的なのは、ジャック・リーチャーが車はおろか家も持たないホームレスであることです。持っているのは現金のみで、電話の際には公衆電話を利用し、長距離の移動は高速バスまたはヒッチハイクという、究極の「物を持たない主義」を実行している人物なのです。元軍事なので、お金には困っていないようなのですが、生き方そのものは坊さんみたいですね(笑)。このような彼を見て、思わず孤独のグルメ第2話の一コマを思い出したのは、おそらく私だけだと思います。

f:id:n0risuke:20161123111504j:plain

「物を持たない=かっこいい」と思わせる一コマ 

 

私はこのようなリーチャーを見て、現代の大人が憧れるヒーロー像を体現しているような気がしました。現代人は、仕事や家庭、ローンの返済など、実に様々なものに縛られて生活しています。一方でリーチャーは家庭もない、車もない、自分が着ている服以外、一切の物を持っておらず、人や物に全く縛られていません。リーチャー自身、周囲の人間は自分のような生き方を羨むはずだと発言しています。何にも縛られないというのは寂しい気もしますが、自分も含め「自由ではない」と感じている現代人にとっては、リーチャーのような生き方はまさに憧れであり、現代の新しいヒーローになりえるのではないでしょうか。

f:id:n0risuke:20161123112019p:plain

 

今作は、ジャック・リーチャーのカッコよさ、シュールさを感じるための映画なのですが、他にも緊迫感あふれる演出が多数見られ、とても良いと思いました。下記に主なポイントをあげます。

 

・冒頭の狙撃シーン

狙撃者の視点で描くことにより、「いったい誰を撃つんだ!?」と観客をハラハラさせる。

 

・ジェームズ・バーの逮捕シーン

観客は、バーが犯人ではないとこの時点で分かっているのですが、バーの素顔を中々見せないことにより、緊張感が増しています。

 

・エマーソン刑事とカマロに乗ったリーチャーが対峙するシーン

車のバックギアに手をかけるリーチャーと、腰に手を伸ばすエマーソンの一瞬の駆け引きが、西部劇を彷彿とさせます。

 

~次は続編「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」~

 解説

 

トム・クルーズ主演でリー・チャイルド原作の小説「ジャック・リーチャー」シリーズを実写映画化したサスペンスアクション「アウトロー」の続編。元アメリカ軍のエリート秘密捜査官ジャック・リーチャーは、現在はたったひとりで街から街へと放浪の旅を続けている。ある日、ケンカ騒ぎの末に保安官に連行されそうになったリーチャーは、この騒動が何者かによって仕組まれたものだと気づく。元同僚のターナー少佐に会うため軍を訪れると、ターナーはスパイ容疑をかけられ逮捕されていた。ターナーを救い出したリーチャーは、軍内部に不審な動きがあることを知り、真相を探り出そうとするが……。ターナー役に「アベンジャーズ」シリーズのマリア・ヒル役で知られるコビー・スマルダース。「ラスト サムライ」などの名匠エドワード・ズウィックが監督を務めた。

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK : 作品情報 - 映画.com

 

『ジャック・リーチャー Never Go Back』 Trailer #1

 前作との比較

 

前作は無実の元軍人を救うために、リーチャーが真犯人と対決するという、サスペンス重視の内容でした。一方で、今作を一言でまとめると、「娘を守るためにリーチャーが敵と戦う映画」です。・・・リーアム・ニーソンが主演できそうな内容ですね。そう、ハリウッド映画がやりつくしている、弱いものを守るために主人公が戦うという、アレです。この手の映画は、よほど新しいテーマ、演出を盛り込まない限り、面白くなりません。96時間がなぜ評価されたかというと、家庭から離れた父の悲哀と、娘を守るためならば手段を択ばない父親像がとてもマッチしていたからです。その点でいうと、本作はこれと言って特徴的なところもなく、よくあるハリウッド映画の一つでしかありません。

前作で良かったのは、リーチャーの探偵的な優れた観察眼や、緊張感あふれる演出でした。本作は、冒頭のファミレスのシーンだけが緊迫感があり、それ以降のシーンは。。。うーんという感じです。リーチャーの推理シーンなどもありません。そもそも、リーチャーの魅力は一匹狼で究極に自由であることなのですが、今作は終始3人行動となり、リーチャーは自分の娘かもしれない女の子を守る立場になっていて、全然自由行動がとれません。これでは、せっかくのリーチャーの魅力が半減してしまいます。原作小説のジャック・リーチャーシリーズはかなりの巻数が出ているということなので、たまには「家族」をテーマにした作品もあってよいように思いますが、映画化作品としては失敗だったと思います。前作で良かった点が今作ではあまりに見られなかったので、どうしても評価は下がってしまいましたね。

 

~関連商品~

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

 

 ハードボイルドなグルメ漫画の傑作。井之頭五郎さんも、男は体一つでありたいと言っています。

 

拉致された娘を救うため、元スパイの父親がパリを駆け巡る!サスペンスアクションの名作です。自分はこれを見ると必ず泣きます(笑)