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【感想】絶対に子供に見せてはいけない映画「クラウン」

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呪われたピエロの衣装を着てしまった男が、子供を食べる悪魔に変貌する過程を描いたホラー映画。いかにも低予算かつB級な映画なのですが、久々に面白いホラー映画に当たりました!後から調べてみたら、製作が「キャビンフィーバー」、「ホステル」で知られるイーライ・ロスなんですね。今回は監督での参加ではありませんが、やっぱりイーライの息がかかった作品は面白いです!

~あらすじ~

 

クラウン(道化師)の衣装を着て息子の誕生日を祝ったケント(アンディ・パワーズ)であったが、その衣装が皮膚と一体化していることに気付く。衣装のルーツを調べたところ、古より北欧に伝わる悪魔「クロイン」の皮膚でできていることがわかり、ケントの体は徐々に悪魔に変貌していく。

~日本じゃできない映画~

 

ピエロ恐怖症という言葉を聞いたことがあります。なんでも、メーキャップをしたピエロでは、その感情を読み取ることが難しいため、恐怖を感じる人がいるそうですね。ところが、この映画に登場するクラウン(道化師)は、誰に対しても須らく恐怖を与える悪魔です。

不動産会社に勤めるケント(アンディ・パワーズ)は、担当する空き家の倉庫からクラウンの衣装を見つけます。クラウンが大好きな息子のために、自らコスプレして誕生パーティを盛り上げるのですが、彼の体と衣装が一体化し、脱げなくなってしまいます。そこから、彼の体が徐々に変化し始める・・・という内容です。ホラー映画としてはよくありがちな、怪物に変わる系(狼男、ザ・フライなど)なのですが、この映画では、徐々に悪魔に変わっていく主人公と、怪物に変わった夫を助けようとする妻のメグ(ローラ・アレン)の精神的葛藤を丁寧に描いていて、感情移入しやすい映画になっています。例えば、自分の体の変化を感じたケントが、自殺をするためにアパートに閉じこもる場面があるのですが、そこにクラウンが大好きな少年が表れ、ケントを気遣うしぐさを見せます。そんな子供を食べてしまうかもしれないという自分自身への恐怖と、子供を食べたいという悪魔の感情が入り乱れていて、見ていてとても辛かったです。しかも、結局その心優しい少年はケントに食べられてしまいます!心やさしい少年が食べられる映画なんて、勇気がないと作れないですよね。。。少なくとも、日本ではなかなか難しいんじゃないでしょうか。

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子供の声に耳を塞ぐケント。子供に対する食欲を抑えられなくなってきていることを窺わせる。

 

~最も怖いポイント~

 

この映画、悪魔「クロイン」が子供食らっていくシーンも十分怖いんですが、悪魔ではなく人間に対して恐怖を抱くシーンがあります。終盤で悪魔はメグに、子供を一人連れてくれば(食わせてくれれば)ケントの体は返してやると取引を持ち掛けます。「まさか、おいおいマジかよ。。。」と思いましたが、なんとメグは他人の少女を車に乗せ、悪魔の元に連れていくのです。寸でのところでメグが思いとどまり、少女は助かるのですが、この一連の流れは一番緊張しました。「結局、真の悪魔は人間だったか。」的な軽薄なオチにならず、ほんと良かったですね(笑)

f:id:n0risuke:20161111001119p:plain子供を連れてくれば、呪いを解いてやるとクロインはメグに取引を持ち掛ける。

 

~クロインは現実にも存在する~

 

もうはっきり言いますが、本作では子供の死体(臓物とか、腕とか、骨とか)が遠慮なしに出てきます。子供の死体をここまで見せるのって、製作サイドがある程度吹っ切れてないとできないですよね。私はいろいろとホラー映画を観てきたので、面白いホラー映画の一つとして本作をカウントするのですが、こういう映画って「普通の人」は見たいと思わないはずです。子供が食べられる映画なんて、面白おかしく見たいとは思わないのが大多数でしょう。ですが、現実として、子供が誘拐された挙句、殺されてしまう事件は日本でも起きています。本作を娯楽映画と片付けることも簡単ですが、現実にも悪魔クロインのように、子供を狙っている人間がいると思うと、また映画の見方が変わってくるのではないでしょうか。

 

 

◆脇役に注目!

 

ケントを殺して呪いを解こうとする衣装屋を演じたピーター・ストーメアさん。

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 どっかで見た人だなぁーと思ってたら、、、

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・・・ッッ!

 

ロストワールドでめちゃちっさい恐竜コンピーをスタンガンでいじめてたら、友達カーターに忘れられてグループから逸れた挙句、コンピーの集団に嬲り殺される恐竜ハンターを演じた人じゃないですかァーッ!

ロストワールド見た人は絶対忘れない役者さんですよね!

 

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