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【感想】チャイルド・プレイ(1988・米)

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ハロウィンの時期には無性にホラー映画が見たくなります。

そんなわけで、今日は傑作ホラー映画チャイルド・プレイ(1988・米)の感想です。

 

~ざっとしたあらすじ~

殺人鬼の魂が乗り移ったおもちゃの人形が、新たな体を手に入れるために人を殺傷するというホラー映画。少年アンディは、誕生日にグッドガイ人形というおもちゃの人形を母親カレンから買ってもらいます。しかし、その人形には殺人鬼チャールズ・リー・レイ(チャッキー)の魂が乗り移っており、チャッキーは人知れず殺人を犯していきます。アンディはチャッキーが生きていることに気づきますが、チャッキーは人間に戻るためにアンディの体を狙いだします。アンディを守るために、母親カレンと刑事がチャッキーと戦う、というのが主なストーリー。

 

~面白いポイント~

①動くかもしれないという恐怖

 

初見に限りますが、この映画で最も怖いポイントは、今にも動き出しそうな人形の不気味さです。チャイルド・プレイを見る時点で、鑑賞側は「あぁ、この映画は人形が動くんだな」ということは始めからわかっています。しかし、序盤のチャッキーはなかなか動かず、ペラペラと言葉を話す描写もありません。はっきりと動く姿は抑え目なのですが、無表情の人形が動いているということを鑑賞者に伝えてきます。例えば、いきなり寝室からリビングに移動してテレビを見ていたりします。それだけでも十分怖いのですが、無表情の人形が人知れず家の中を動き回るんだという事実を伝えることで、鑑賞側を「この人形は、いつ動くかわからない!」という気持ちにさせ、映画の世界にぐっと引き込みます。

 

 

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腕をつかまれるチャッキー。こんなぞんざいに扱ってたら、後で仕返しされるんじゃ…と思わず不安になる。

 

最も怖いのは、チャッキーに電池が入っていないことに母親が気づくシーン。電池が入っていないことに気づいた瞬間に、おもむろにチャッキーが話しかけてきます。おどろいた母親はチャッキーをソファーの下に落としてしまうのですが、そのソファーの下をのぞき込むシーンが怖すぎる。今にもチャッキーが飛び出してきそうでね。ゴキブリが逃げこんだ隙間を恐る恐る除く感覚に近いだろうか。。。

 

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電池が入っていないことがバレるやいなや、しゃべりだすチャッキー。なんてエコなおもちゃなんだ。

 

 

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電池なしで動くチャッキーに衝撃。遊ぶわけないじゃない…!

 

日本人形でも通じるものがありますが、今にも動き出しそうだってところが人形に対して人が恐怖をいだく一面ですよね。チャッキーも、序盤の無表情のあたりが一番怖いです。後半になってくると表情豊かに残虐な顔をしだすのですが、人形らしさがなくなり、自分的には怖さは半減しました。

 

②意外とかわいいチャッキー

映画の後半になると、あれだけコソコソ動いていたチャッキーが堂々と動き出します。持ち主であるアンディに乗り移ろうと、アンディが保護されている施設に向かうのですが、その道中をアンディに目撃される始末。怖さは半減して、むしろシュールでかわいい感じさえ出てきます。

 

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アンディが保護される建物に侵入するチャッキー。アンディに目撃される始末。

 

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終盤のもみ合いシーン。どうしてもシュールに見えてしまう。。。

 

チャッキーは子供のように小さい体ですが、中身は殺人鬼のおっさんなので、ホームアローンの主人公のような頭脳戦キャラではなく、割と肉弾戦キャラです。終盤は暴力描写のオンパレードなのですが、人間対人形なので、どうしても少し滑稽に見えてしまうところがありました。続編は見たことがありませんが、やはり少しコメディ路線になってしまうのですかね。

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